今はもう辞めてしまったが今から3年前まで僕はブラジリアン柔術を習っていた。
僕の住んでる場所から違い所に道場があったので通っていた。
そこは、群馬県大泉町というブラジル人の街というくらいブラジル人が住んでいる街だ。
そこに小さな道場がある。そこに僕は入会した。

何故柔術をやろうと思ったか?

きっかけ。
そこの道場は宣伝も何もしていないブラジル人専用の道場みたいな感じだった。
僕はたまたま、そこに営業の時立ち寄って面白そうだなと思った。
また、仕事が夜8時に終わる僕にとっては時間上都合が良かった。
又、総合格闘技が好きな僕にとって面白そうだった。又、キックボクシングやボクシングみたいに殴られたり怪我が表面化しないところも魅力的だ。
僕はプロになりたいとか試合に出たいという気持ちも一切なかった。ただ純粋に面白そうという気持ちだけで始めた。

ブラジル人は85パーセントの割合。

群馬県大泉町はブラジル人の街と言ってもいい。その中で日系ブラジル人とブラジル人が主にその道場にいて残り15パーセントが日本人である。そこだけの風景を見ると本当にブラジルに来てるようだ。
残り15パーセントの日本人は、長年柔術をやってる人と、見た目がタトゥーだらけのイカツイ若い人だ。
ただほとんどがブラジル人だと日本人は親近感が湧いてすぐに仲良くなった。
仕事は工場などに行って柔術を習ってる。将来プロになりたい者もいた。

柔術を学んでみてわかった事。


もちろんほとんどがブラジル人の為、彼らはポルトガル語で話す。
全く異国に来たような雰囲気の僕は、当然彼らが何を言ってるのか訳がわからない。
そこで、優しそうな日系ブラジル人の男性が一生懸命通訳をしてくれた。
これは、不思議に思ったのだが彼らと一緒にいる事でポルトガル語はわからないが何を言いたいのかだんだんわかるようになるのだ。
例えば彼らが笑っている時、何が面白いのか考えると言葉の節々に知ってる言葉が出てくるので、なんとなく想像が出来るのだ。
だんだん柔術を学んで技だけでなく、色んな仲間ができた。

彼らの文化や宗教の考え方。

彼らは自分一人が強くなったりすることを好まない。みんなで成長することを心から考えている。又、誰かが病気になったり、交通事故で亡くなったりすると、天国に祈りを捧げる時間を設けたりした。
カトリック教徒がほとんどなので何かあるたびに神に感謝しようとモクソウをする時間がある。
柔術を始めて僕も彼らの友達になったし、彼らの家に招かれたりした。
物凄く彼らはフレンドリーだ。彼らはバーベキューが非常に好きで日本人でも、なんでも気にしない。とにかく毎日どこかで叫び声が聞こえる。

何故ブラジル人や日系ブラジル人がそんなにいるのか?彼らの職業は?彼女は作れるのか?

彼らは出稼ぎで日本に来ている人がほとんどだ。皆2交代か3交代の仕事をしている。かなり有名で柔術の先生で格闘技の雑誌にもなんども出ている先生もいるが、彼は溶接工をしていて、夜に道場にやってくるという事だ。
いくら、有名だからといって格闘技一本で食べていくのは難しいのだ。
ブラジル人は非常に真面目な人が多く群馬県大泉町の工場で彼らは働いている。
一つ疑問に思ったのは彼女を作ったりするのはどうしてるのか?という事だったがやはり、日本人と付き合うのはなかなか難しいらしく、独身も多い印象があった。1人で日本にきたブラジル人は彼女がずっといない人も多かった。


やはり民族性の違いなのか?力が全く違う。

僕も力は日本人にしては、かなりある方だが彼らの力の強さはケタ外れだ。日本人で外国人と闘って勝てないのはこういう場面でわかる。
僕もかなり小柄な部類に入るが僕より10キロ以上軽いブラジル人でも力が全く違う。恐ろしいほどの身体能力の差である。彼らはまた、恐ろしく筋肉質だ。鍛えてる人もいるだろうが元々筋肉質な人が多い気がする。
オリンピックやサッカーで何故勝てないのかわかる気がする。身体能力がここまで違えばそれは当然である。



柔術は生活において役に立つのか?デメリットは?


これは、本当の話ですが、一度会社に酔っ払いが殴り込んで来たことがあります。当然みんなビビって中には殴られた人もいて誰も止められなかったのですが、僕が彼をタックルして押さえ込みました。後で社長に褒められました。
そんな場面滅多にないですがまあ、役にはたちました。
デメリットは関節技なので、やはり、関節を痛める事が多いです。首系の技はやはり首を痛めます。それと、やはり他のスポーツと違い相手を壊す競技なのでどうしてもケガは多いですね。

僕は柔術を4年やった。その中でのメリット5つ


ビビらなくなる。ストレスが無くなる。


僕は会社員だが会社員でストレスがたまる人は多いはずだ。生意気な部下や意味がわからない上司など、時には殴りたくなる衝動にかられる人もいるかもしれない。でも柔術をやってればそのムカつくエネルギーがかなり発散できる。
これはかなり、間違いない。ストレスたまったり、短気な人にはオススメのスポーツだ。また、気が弱い人などは常に絶対に敵わない大男と戦ってるので度胸がつく。そういう面でも素晴らしい。例えば危険な場面に遭遇しても、柔術をやってた人とやらない人ではかなり違う。

ダイエットは?だが筋肉はつく。

最近エグザイルなどマッチョブームだ。マッチョにあこがれる人はオススメだ。
やってみて他のブラジル人は痩せたと皆言うが僕は結構食べていたのでダイエット効果はあまり感じなかった。食べなければまた違っていたのだろうがなんせ練習終わったらお腹が空くので食べてしまっていた。
しかし、これは目に見えてわかるのだが、首や腕や胸筋が明らかにゴツくなった。僕は週に3回通っていましたが、かなり、体型は変わりました。
体重はどちらかと言えば増えた。しかし、肩こりが治った。柔術は肩こりには非常に効果がある。

生き甲斐になる。どんなに運動神経が悪くてもどんどん強くなってくる。


僕がやってて感じたのはやればやるほど強くなっていくということだ。
僕は様々なスポーツをやったがスポーツは才能の占める割合が非常に高い。
それなので、普通にできるようになる事自体難しい。しかも、野球やサッカーを30代から始めるのは相当時間がかかるし大変だ。しかし、柔術は、スパーリングをやればやるほど強くなっていくのが実感できる。基本を少し教えてもらってどんどんチャレンジしていけば練習量に比例してある程度まで強くなる。スポーツが苦手な人なんかはいいかもしれない。

費用が安い。道具もいらないし、人も一人いればよい。


練習したければ道場にいけば必ず誰かしらいるのでいつでも練習できる。また、柔術着は1着8000円くらいで買えるし道着一つあれば洗濯して使えば良い。
柔術はお金がかからないスポーツだ。まあ欠点と言えば必ず洗濯しないと汗が物凄い匂いになるので清潔にしなければならない事だ。また、誰かと触れ合うので、風邪や、細菌などにかかりやすいという事もある。

やってると、何故か仲良くなってくる。


お互いの体の関節を取り合うせいか、何故か言葉を発さなくてもお互い仲良くなってくるという不思議なスポーツだ。ブラジル人など、ほとんど話す機会もないが柔術によってかなり、仲良くなった。これは、素晴らしい。今でも仲良い友達はいる。

何故やめたか?


僕が仕事の時間があまりにも遅くなり道場に通えなくなったのが一つの原因だ。あとは結婚した為なかなか通えなくなったのだ。もう少し若いときにやってればもっと強くなったとも思う。柔術は時間を忘れるほど没頭できるスポーツだ。見てる分には全く面白くないがやるとなると、最高に面白い。しかも50代でもやっている人がいるなど、ある程度歳を取ってもできるスポーツだ。
最近だとAKBの小嶋陽菜さんもやりたいと言っていたように女性も増えている。柔術は日頃ストレスを抱えている方にオススメだ。